同一労働同一賃金の施行が迫り、企業の経営者の中には頭を抱えている人もいるかも知れません。
ですが何事もメリットとデメリットがつきものです。同一労働同一賃金のメリットに目を向け、明るい方向に頭を持っていきましょう。
ここでは同一労働同一賃金のメリットについてご紹介します。
非正規社員のやる気がアップ!
働けど働けど暮らしは楽にならないし、非正規だからという理由で安定はせず、将来に不安がある。
そんな生活を送っていれば、当然モチベーションは下がります。
それが、正社員とまったく同じ内容の労働をしているにもかかわらずそのような扱いを受けているのであれば、その下降ぶりはどれほどでしょうか。
同一労働同一賃金を契機に、基本給や手当をアップするというのはそのやる気を引き出すことに繋がります。
モチベーションが下がった状態でも正社員と同じ労働力を持っているのですから、やる気を出してくれればより生産性が上がり、良い結果を出してくれるのは明白です。
不合理な格差が是正されれば、その分利益が高まる、というようにプラスの面についても見てみましょう。
不満を解消する良い機会に!
実のところ会社が大きくなるにつれて、初期に用いていた人事制度は業務の実態と合っていない歪んだものになってしまっている可能性が高いです。
この歪みは、非正規社員だけでなく、正社員の不満も呼んでしまうこともあるものです。
そこで同一労働同一賃金を機会として、どのような人材にどの程度の賃金を支払うのか、またどのようなことをすればより賃金が上がるのかというような、人事制度について整備してみましょう。
現状にあっているものを用いれば、不合理が是正された非正規社員だけでなく、正社員にとってもプラスの効果が見込めます。
他にも同一労働同一賃金によって優秀な非正規社員が辞めにくくなり、人材を確保しやすくなることなど、良い面は多くあります。